再生療法のひとつとして『PRP療法』があり、歯科領域のみならず、整形外科領域、美容外科領域などで優れた治療実績が多く報告されています。
欧米におけるスポーツ医療では、組織修復するための手段として『PRP治療』が行われてきました。手術でメスを入れることをせずに元の状態に戻し、少しでも早い復帰を望むサッカー選手やメジャーリーガーなどプロアスリートの多くが「PRP治療」を行っています。
血小板には多数の成長因子・サイトカインが含まれており、その中には皮膚や骨、軟骨などの組織の修復において重要な役割を果たすコラーゲンを新しく作り出す作用もあるため、組織の再生効果も期待されています。
下田院長も大学病院勤務時代、PRPに含まれる成長因子の研究を行なってまいりました。
しかしPRP療法は自己血を院内で遠心分離器で血小板を濃縮後抽出していたため、術者の技量により成長因子の濃度にばらつきがあったり、人為的なミスによる感染物質の汚染のリスクもありました。
また白血球の混入が起こり、炎症反応が強く出ることがありました。
さらにPRPの精製は手術時に行われるため、保存することができず、処置や手術が複数回予定している場合は、その都度採血し精製する必要がありました。
一方PFC-FDは「再生医療等安全性確保法」のもと、厚生労働省関東信越厚生局より特定細胞加工物製造許可を受けた「セルソース再生医療センター」にて、血液等の加工を行っています。
セルソース再生医療センターは、前室がクラス10,000、細胞加工室がクラス1,000、バイオクリーンベンチ内はクラス100という環境を保っており、無菌的に精製されます。
またこれまでのPRPと比較して成長因子の量が非常に多く(つまり効果が高い)、フリーズドライ処理により6ヶ月保存可能であるため、複数回の処置でもその都度採血する必要はありません。